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日食を楽しむ

2012/5/24  ゴールデンリング さん

金環食
近くに住んでいる私の父は現在七十四歳で、二年前からガン闘病中です。
入退院を繰り返していますが、いまなお好奇心・知識欲とも旺盛で、もともと天文好きということもあって今回の日食には以前から並々ならぬ関心をもっていました。
先月の入院中から日食メガネを早く買うようにとせっつかれ、そのメガネに対しても安物はダメ、どこどこ製はダメなどとやたら要求が多く、こちらは閉口ぎみでしたが何とか準備を整えました。
それよりも退院できるのかどうかが一番のネック、次に天気がどうなるかも心配でしたが、本人がいくら願ったところでどうにもならないこれらの難題がラッキーにもクリアされ、無事日食の当日を迎えることができました。

私としては、137年ぶりという金環日食よりも、余命数ヶ月と診断されたものの、今のところこうして生き延びて孫と一緒に日食を楽しむ父の姿を見ることができて本当に嬉しく思いました。

父は、既製のメガネでは小4の孫には大きいだろうと前の日までに改造し、そのほか投影に必要な画用紙、鏡、穴あきおたまに落しぶたまで数種類を準備万端にして、私たちの到着を待ちかまえていました。

さて、日食というと太陽そのものの姿を追って空ばかりを見上げますが、私は太陽が隠されるとまるで違う周りの明るさと温度に驚きました。
その陰りは、たとえようもないほど独特で、夜に向かう夕まぐれの暗さでもなく、急に黒い雲が出てきた時のあやしさでもなく、まぶしさが半減した明るさとでもいいましょうか、見ている景色の色が薄まったような感じで、気温もまた朝晩のようなキリリとした空気ではないのにひんやりして妙な具合です。
太陽が隠れることで、逆にその巨大な、恐ろしいまでのエネルギーを感じました。

今でこそ科学が発達して、その現象だけでなく極めて正確な日時をも予測できるようになりましたが、そんな恩恵にあずかることができるようになったのはたかだかここ100年ほどです。それより前にこの現象に出会った昔の人々は日食時の太陽の姿を見ることはおろか、何が起こっているのかすらわからず突然の異変にただ怯え、おののいたことでしょう。

金環になった太陽を特殊なメガネで容易に見ることができたのは、たまたまこの時代に生きているという幸運なめぐり合せ以外何ものでもありません。
壮大な自然現象を見ていると、自分たちが利便を追求し自信満々に生み出した電脳社会などほんのちっぽけなもので、電気の供給いかんではまったく意味のないものになってしまう非力さをつくづく感じます。

孫と一緒に天体ショーを楽しんだ父は、ホクホクしながら長生きはするもんだナと言いながら、学校に走っていくの孫の背中を見送っていました。

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