オリンピックに向けて各種スポーツの予選や選考で盛り上がっていますが、こと野球に関してはオリンピックの競技種目から外れてしまうという憂き目にあい、五輪とは関係なしにいつものシーズンが進んでいます。
世界的な人気や競技人口からいえばサッカーに及ぶべくもありませんが、私はやっぱり野球が好きです。
野球は進行度が型にはまっているうえに何しろ１対１という場面がわかりやすい。サッカーのように、複数の選手がひとつのボールに絡み合っているのは遠目にはよくわからないんですね。

今シーズン初めて、 最寄のドーム球場に野球観戦に行きました。土曜日のナイターというのは、やはりゴールデンゲームです。
早めに球場に行き、近くのショッピングモールで食事を済ませていく予定です。なにしろドームは飲食物すべて持込み禁止ですからね。
安全面、衛生面、それになんといっても持込まれては球場がもうかりません！
ショッピングモールのフードコートには対戦カードのチームそれぞれの応援ユニフォームを着たファンがいっぱいいて、試合前の高揚感はいっそう高まります。
敵チームとはいえ、「野球ファン」というくくりの中では同種の人たちですから、十分わかち合えるものをもっています。
負けんわーという心意気と、互いに善戦しようやというエール。

今回は三塁側内野席での観戦でした。
ファウルボールが飛んでくるのを予想してグローブも持参。あんなの素手でとれませんがな。
18:00のプレーボール前にも子どもたちが喜びそうなイベントが盛りだくさんで飽きません。スピードボールコンテストで、小さな小学生から70代のおじいちゃんまで、それぞれが自慢のボールを懸命に投げているのを見ると、野球ファンの裾野の広さを改めて感じました。

さて、試合が始まりました。
我が愛するドラゴンズは1回先頭打者ホームランでいきなり１点を先制。喜んだのもつかのま。２回早々と同点に追いつかれると、押されぎみの嫌なムードのまま中盤に突入。カンフーバット（応援用のプラスチック棒）を鳴らす手もイライラと荒くなっていたところ、６回にようやっとしぶとくつないで1点勝越しすると、いっきにムードが明るくなり、ドアラ（中日のマスコット）の宙返りもキマッて大盛り上がり。そのまま竜が逃げ切って、2-1で辛勝。
右隣の席のサラリーマン風の男性は試合のあいだにお弁当を4つもたいらげ、通路を挟んで左隣のおじさんはビールを4杯も飲んでました。
球場価格はどえらい高いのにどこ吹く風。名古屋人はやっぱ太っ腹。

久しぶりの野球観戦は素晴らしいリフレッシュになりました。もちろん、勝ったからですがね。
帰り道では、数人の見知らぬ人から「今日は中日どうだったかね？」と聞かれ（カンフーバットを持っているからそれとわかる）、勝ちましたよと答えると「そらよかったが～」（そりゃあよかった）と相好が崩れていました。
こんなとき、野球の輪のつながりを感じ、つくづく楽しいなと思ったのでした。

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