マルチ商法を逆手にとったばあさん
2012/10/9 まるちーず さん
知り合いのばあさんが、「最近、いいマルチがなくてねえ。どっか知らない?」なんてほざいていました。そんなの知るかよ。このばあさん、旦那が死んで結構な遺産が入ったらしく、あちこちに投資したりして儲けてる。小金持ちのばあさんなんですけど、実はマルチ商法でも結構儲けたことがあるらしい。
マルチ商法というのは、世間的な批判が高く、というか犯罪なんですけど、摘発されないように手を変え品を変え工夫している。商品を介在させたり、セールストークに気を配ったり。でも、本質的には同じものです。構造も同じで、教祖というか創設者がいて、その下に子がいて、その子に孫がぶらさがって、ひ孫、その下というように、ピラミッド状に段階的に人が連なっていくもの。そして、上納金のような形で、すぐ上の位置のものにお金を支払う、それがさらに上に、上にといって、最終的には創設者のところに集中するという構図。
こういうマルチ商法は規模が小さければいいですけど、規模を拡大せねば利益にならないため、どんどん子というか下の層を増やしていくわけですが、あまり増やしすぎると当局から摘発される。
ただ、その隙を狙えばマルチは儲かる。つまり、トップに近いところにいれば、黙っていてもバカみたいにカネが入ってくるんです。そして逃げ出すタイミングを間違わなければ、元本も回収できる。そのマルチがこれから大きくしようというときにごねられるのが一番困るから、逃げ出すのはそのタイミングで、元金返還を請求すれば戻ってきます。もちろん、自分がいま現在、どのポジションにいるかはわかりにくい。トップに近いところにいるつもりでも、ずっと末端の方だったり。末端だとマルチの収益も入ってこないし、逃げ出してもお金は戻ってこない。ここのところの難しさですね。
もうおわかりかと思いますが、このばあさん、ピラミッドの上位の方に食い込んだことがあるらしいんです。結構大きな儲けになったらしいですね。それで自分が勧誘した数人を一緒に連れて逃げ出した。無事に元金も回収できて、恨まれもせず、その2年ほど後にそのマルチは警察に摘発されたらしいです。マルチ商法では損する人ばかりじゃないんですね。儲かった人は黙っているからわからないだけ。
ばあさん、これで味を占めたらしく、その後もあちこちのマルチに手を出していたんですけど、あんまり儲からなかったらしい。結構、末端で大損したときは、そのマルチが破綻したときにテレビのニュースなんかに出て「金返せえ」って叫んでいたらしい。まあ、元気なばあさんだわ。
こういう話を紹介しても、マルチ商法を推奨しているわけではないことは教養ある皆様ならおわかりかと存じます。やるなら元金帰ってこない覚悟でね、という話。
シニア向け特集記事
<お金や暮らしに関する特集>
老後の計画
(1)お金 (2)個人年金保険 (3)医療保険 (4)確定申告 (5)住宅ローン (6)老人ホーム定年後の生活費、どれくらい必要? / 退職時の貯蓄、どれくらい必要? /
年金生活・・・老後のお金について考える定年後
エンジョイライフ / 貯金半減 / 月20万で楽々 / 無収入・一人暮らし /
健康オタク / 熟年離婚 / 熟年結婚 / 教育費貧乏シニアの群像
(3)田舎暮らし (4)海外暮らし (5)野菜づくり (6)写真展<働くことや仕事に関する特集>
元気で働く
64歳男性、看護 / 63歳女性、保育補助 / 58歳女性、クリーニング&パン定年後
まだ働いています / 仕事がしたい / 60歳からの働く /
会社に残れたものの / 早期退職か居座りか / 失業しています定年後も働こう|定年後の独立開業 / シニア夫婦が自宅でしている仕事
シニアの群像
(1)異業種交流 (2)職探し (7)独立開業
定年生活ではLINEのお友達を募集しています☆以下のQRコードからお友達登録をしていただきますと、LINEだけでのお役立ち情報をお届けします。
定年生活.com トップ» 学ぶ » マルチ商法を逆手にとったばあさん