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第二の人生を歩む本たち

2012/11/5  李 再来 さん

定年後の生活
定年後の生活は、夫婦二人で歩んでいくんだろうな、と当然のように思っていた私たち夫婦。もちろんそれに異存はありませんでしたし、何の不満もなく過ごしていました。

ところが、長男夫婦から思いもよらない申し出が。
長男夫婦の家で、同居しないかと言ってくれたのです。長男夫婦の子はすでに独立しているので、私たちが使える部屋もあるから、と。

実はここ最近、私たちの家の老朽化が目立ち、どうやってリフォームしたものかと頭を悩ませていたのですが、「さすがにもうあの家は古すぎると思うし、場所も不便だし、父さん母さんの生活を考えると、もう手放してもいいんじゃないか」と。
親との同居を絶対にしたくない、という世帯のほうが多い今の時代、そんな申し出をされるとは思ってもいませんでした。お嫁さんにも、何度も「本当に迷惑じゃないの?」と聞いてみたのですが、「実の両親を早く亡くした私にとっては、今の両親はお義父さんとお義母さんです」とのこと。あまりに嬉しい気持ちに、涙が出ました。

そんなわけで、長男夫婦との同居をするために、我が家にあるものを整理せねば・・・となったのですが、ここで困ったのが、大量にあった本をどうするか、ということでした。

私も夫も、「本の虫」と子らにからかわれたほど、とにかく本が大好きで、気がつけば家にはいくつもの本棚を置く状態になっていました。

さすがにここまで大量の本を持ち込んでいくことはできない。もう何年も読んでいない本は処分しないと、と思いました。
処分方法をどうするかという点を考えましたが、古本屋で値がつきそうなものでもないし、やはり、もったいないけど廃品回収に出すしかないか? と考えました。
すると夫が「これを図書館に寄付できないかな」と言い出したのです。

いい案だと思い、早速図書館に問い合わせてみると、残念ながら個人からの本の寄贈は受け付けていない、とのことでした。ですが、図書館の入り口付近に「リサイクル本棚」というのがあるので、そこにいらない本を置いてもらえれば、誰か必要だと思う人が持ち帰ってくれると思います、と教えてくれました。

次の日。さっそく本を50冊くらい持っていき、図書館のリサイクル本棚に置きました。「少しでももらってくれる人がいたらいいな」という気持ちだったのですが、2日後、また本をそのリサイクル本棚に持っていった時には、前回置いた本がほとんど無くなっていたのです。「こんなにも貰い手が見つかるものなのか」と驚きました。

こうして今、週に100冊から150冊ぐらいのペースで、本をリサイクル本棚に置きにいっていますが、相変わらず貰い手はつきやすいようで、嬉しい気持ちになっています。さらには、本をリサイクル本棚に並べていた時に、「これ、本当にもらっていいんでしょうか?」と、直接声をかけられたこともありました。「もちろんですよ」と本を手渡すと丁寧にお礼をのべて下さって、こちらもとても気分が良かったです。

我が家を離れた本が、見知らぬ誰かの手に渡り、第二の人生を送る。このことを想像しただけで、少し豊かな気分になれた気がします。

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