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自治会の「老い」を考える

2013/3/25  定年ゴジラ さん

定年後の生活|老い
結婚して子どもが生まれたと同時に、私たちは家を買いました。
当時、かなり大きな住宅開発をしていたところを選んだのです。開発中はほとんど何も無いようなところでしたが、「これから、きっと便利なところになるから」と。
実際そのあと近所にスーパーもできて、そこそこ便利になりました。

そして月日が経ち、私たちが住む家は、今や築38年。そして私のご近所の家も、一部は建て替え等をしたお宅もありますが、多くはやはり私たちの家と同じ、築40年前後です。

当然のことながら、ご近所さんも私たちと同じく「40年前後、ここに住み続けてきた」という人が多いのですが、今、困った問題が起きつつあります。

それは、私たちが加入している自治会の「老い」です。

私たちの子どもの世代はこの町には居つかず、ほとんどが親世代とは別のところに住んでいます。つまり、今、私たちの自治会は、ほとんどが年金生活の高齢者ばかりになっているのです。

自治会の役員は一年毎の持ち回りで、あと数年もすればまた我が家にも役員の義務が課せられるようになります。夫もまだ幸い元気なので、次の役員の仕事はまだこなせるかもしれませんが、問題はその次です。約20年後に、また役員の義務が回ってきますが、その頃、夫も私も、役員の仕事をこなせるかというと、自信がありません。

私たちが若いころは、高齢世帯のほうが少なかったので「高齢だから役員の仕事ができない」という人は免除した事もありました。しかし今は高齢者だらけですから、年をとって自治会の役員の仕事をこなすのがきつい、と思っても誰も代わりを頼めない状況なのです。

自治会が無ければ、きっとゴミ出しなどのルールも守れなくなってしまうなど、いろいろと困ることが出てくる、でも、「総高齢化」してしまった自治会では、どんどん身動きが取れなくなり、やがては機能しなくなると予想される、その事に気付いて、怖くなりました。

こうした自治会の「老い」問題を抱えているところは他にもたくさんあると思うのですが、そうしたところはどうしているのでしょうか。

インターネットでも少し調べてみましたが、自治会の仕事をすべてやってくれるような業者というのはなさそうでした。自治会だからこそ、その町内をよく知っている人が必要だから、業者がすべてを請け負うことは難しいのだそうです。

ここでずっと暮らしてきたから、愛着があるからこそ、これからもなるべくここで暮らしていきたい気持ちはあるのですが、いずれ自治会が自然消滅のような形になってしまって、この町内そのものが荒廃するような状態になれば、その時は去る事も考えなければいけないのかな、と思っています。なるべく、そうなってほしくはないのですが、この町が若返りできるような事は、残念ながら無さそうです。

超高齢化社会の問題は、これまで「年金が減らされるだろう」「また医療費の負担が大きくなるんだろうな」などというくらいの認識しかありませんでしたが、他にもまだまだいろいろと問題があるのだな、と感じました。

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