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68歳のパソコンインストラクター

2013/4/8  ダブルクリック さん

定年後の仕事
私の年齢は68歳だが、まだ仕事をやっている。正社員ではないが、私はパソコンインストラクターだ。
同年代がどんどん年金生活に入っていくこの年齢で、パソコンインストラクターをやっていると言うと、「信じられない」という顔をする人も多いが、これが意外と好評なのである。

というのも、パソコン教室において私が担当しているのは、ほとんどが高齢者の人ばかりだからだ。
実は私は15年ほど前に、職場に普及してきたパソコンにまるでついていけず、自費でパソコン教室に通った事があった。しかし講師の人に教えてもらっても、パソコンならではの専門用語が分からなかったり、どう質問していいのか分からなかったりで、なかなか覚えが進まなかった。
結局、ワードやエクセルがひと通り使いこなせるようになるまでは、2年弱もの期間を要してしまったものだ。

そんな経験をした事がある私だからこそ、パソコン初心者の高齢者の気持ちが理解できると思い、定年退職後に『年齢不問』と書いてあるパソコンインストラクターの求人に片っ端から応募した。そして採用面接で、「この年齢だからこそ、高齢の生徒さんの気持ちも理解しやすいと思います」とアピールしたところ、今の教室が「時給制でもよければ」と、採用の連絡をくれたのだ。

私がこの仕事をするにあたって、心がけている事がいくつかある。
まず、高齢になればなるほど、パソコン用語は覚えにくいものだ。それは私自身が実感している。だから私は、そうした用語を使う際に、なるべくその用語の意味も一緒に伝えるようにしている。たとえば、「カチカチと人差し指で2回連続でこのボタンを押す、ダブルクリックをして下さい」という感じだ。

また、「困っているが、どう質問していいのか分からない」という人が居ないかどうか、できるだけ目を配るようにしている。そういう生徒さんを見つけたら、自分なりに思い当たる事を聞いてみて、生徒さんが「問題が解決した」とばかりに嬉しそうな顔をしてくれるのを見るのは、たまらなくいい気持ちだ。

パソコン操作を覚える過程で躓いてしまった人には、「私がこのあたりまで覚えるのにはもっと時間がかかりました。当時の私に比べたら、○○さんの方がずっと上達が早いですよ」などと、かつての私の覚えの悪さを引き合いに出し、自信を持ってもらえるようにしている。

こうした自分なりの努力を積み重ね、今年も無事に契約更新をしてもらう事ができた。
生徒さんからの評判も上々のようで、教室側からも高い評価を頂き、教室入り口前にある案内パンフレットの横には、生徒さんがパソコンを使って作ったさまざまな作品の展示とともに『当教室の名物インストラクター』として、私の事が写真入りで紹介されている。
おかげさまで、入学前の無料体験教室では、私を指名して体験を希望する人もちらほら出てくるようになった。

今の私は、会社員時代以上に、仕事にやりがいを感じている。パソコンのソフトはバージョンアップも多いので、それについていくのに必死な部分もあるが、このやり甲斐のある仕事を手放さぬよう、これからも頑張って自己研鑽に励みたい。

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