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空き家をどうする?

2013/6/5  akiko さん

定年後の住まい
消費税増税を前に、家を建てようというラッシュが始まりつつあります。高額商品の中でも家は一生に一度の買い物ですし、税率3%の差は相当なものです。ローン金利も上昇の動きがありますから、焦る気持ちも道理です。
そんななか、建てた家の数十年後を考えることはあるでしょうか。

私の住んでいる地方の空き家率は19%。二割に近い住宅が空き家になっているのです。過疎化の進む山村部での比率はこんなものではないでしょう。
空き家は、高齢世帯のいなくなったあとそのまま放置されている場合が多いのですが、当然彼らの子どもは地元にいません。都会に出て行ったきり戻ってこないのです。あるいは、その子ども世代も亡くなり、祖父母の家をほとんど知らない孫世代が事実上の相続人になっています。

人が住まなくなった家の老朽化はすさまじく、たった一年でもすぐに荒れてしまいます。
建物のみならず、草がぼうぼうに生え、虫がわき、降雪の重みで瓦が隣地に落ち、ヘタをするとよからぬ人間が住みついて勝手なことをしかねない、という心配もあります。

ところ変わって京都などの古い町家は、空き家になってもすぐに借り手がつきます。リノベーションして店舗や宿泊施設にしたい人が引く手あまたなのです。良好な地理的条件もありますが、建物じたいの付加価値が高いと言えるでしょう。
地方都市でも、田舎暮らしに憧れる退職世代にマッチングサービスをする動きも高まっていますが、空き家になる家屋のスピードと移り住む人の動きはマッチしていないのが現状です。

人口減少のいま、家をどんどん建てる時代は終わりつつあります。
だれでも家を建てるのにはお金をかけても、処分することには消極的です。それが特に自分が住んだことのない家ならなおのこと。
最近では地方自治体の条例で、行政機関の権限で収用・取り壊しができるようになってきました。そうでもしなければいたるところ廃屋だらけになってしまうからです。

私の家から少し離れたところにも一軒の空き家があります。田んぼと田畑に囲まれたなまこ壁の土蔵のある古い農家。がらんどうの建物に竹やぶばかりが勢いよく伸びています。
いつから無人になったのかわかりませんが、まだ家の形をなしていますからここ数年ではないでしょうか。少し前まではここの家でも、この季節、田んぼの代かきや田植えが行われ、お茶やお昼の時間になると畦(あぜ)には人々が腰を下ろして休む光景が見られたことでしょう。

私の将来の夢、いうなれば老後の夢は、水辺の暖かい地域に暮らすことです。
固有名詞を出すなら近江の国、滋賀県の琵琶湖の近く。そこに中古・空き家物件を見つけて手を入れ、移り住みたいなあと。こんな年になって育った土地より、見知らぬ土地に憧れるのです。その前に今の自分の家が空き家にならぬよう身じまいをしなくてはなりませんがね。

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