将来が心配、求人バランスとレベル低下
2013/7/11 美津子 さん
先日まで腰の手術でしばらく入院していましたが、その時に思ったのが、「今の看護師は昔より愛想が良くはなったけど、全体的なレベルそのものは落ちている気がする」ということです。
採血など、初歩的な看護行為のレベルがお粗末な看護師や、病院の老化で患者についての話をペラペラと、他に居る患者にも丸聞こえになってしまうにもかかわらず、それにかまわず話してしまうマナーの悪い看護師などの姿が目立ちました。もちろん、すべての看護師に対して「レベルが低い」と思ったのではありません。中にはちゃんと、看護知識も技術もマナーもしっかりしている印象がある人も居たのですが、そう感じられる人の割合が、昔より減ったような気がするのです。
今は看護師が不足しているということで、結構な高待遇であちこちの病院が求人をかけていますが、看護師側としては「勤め先が選べる、気に入らなければよそでも働ける」ということで、看護に対する使命感ではなく、お金のためだけに働いているのでしょうか。
私個人の穿った見方かもしれませんが、久しぶりの入院で強くそう感じたのは事実です。少子化で働ける世代の人が減り、看護師不足がますます深刻になってくると、看護師のレベルも今よりさらにひどいことになるのだろうな、と考えると、薄ら寒い気持ちになりました。
同じような危惧は、介護の世界でもあると思います。
介護の世界も、現状ですでに深刻な人材不足になりつつあります。しかも看護師と違って給料が安いので、もっと給料をもらえる仕事ができる人は、別の世界に行ってしまう可能性が高いでしょう。
そのため介護の世界は本当に「この世界で働こうとしてくれる人なら誰でもいいから」という状態になっていて、介護職員のレベルもどんどん落ちていくのではないかと、心配になっています。私も実は、数年前に一時期、パートでですが介護の世界で働いていました。介護関連の資格は何も持っていなかったのですが、それでも働けたのです。介護について何の知識もない者でも採用され、当たり前のように介護職員の一人として働けてしまう、その状況が当時の私には助かったのも事実ですが、自分が介護を受ける立場になったら、と思わずにはいられない部分もありました。
ですが、そうした仕事のレベル低下を懸念しても、私たちの世代がこの年齢で「少子化を食い止めるために子を産む」というのはもはや不可能ですし、あとはできるだけ、余生を看護や介護のお世話にならなくて済むように、自己管理していくしかないのでしょう。
あと一計なのですが、たとえば看護や介護についての学習の基本を、普通の学校の授業の一環として組み込むような政策は考えられないものでしょうか。看護も介護も、健康等に関わる部分が大きいものですから、日本国民全体が「学校で、最低限の知識は身につけてきた」という状態にしておいても、役立ちこそすれ損はないと思うのです。
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