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万世特攻平和祈念館に思う

2013/7/22  美紀子 さん

シニア|旅行
先日、九州旅行に行って来ました。
私たちは夫婦ともに九州の観光地や食事が大好きなので、働いていた頃も、ちょっとした長期休暇が得られれば、たいていは九州に行く事を選んでいたほどです。

そんな私たちが今回足を運んだのが、鹿児島の南さつま市にある、万世特攻平和祈念館です。

鹿児島の特攻に関する資料館と言えば、知覧特攻平和会館が圧倒的に有名で、私たちもこちらには過去に二度、足を運んだ事があります。特攻隊員が家族に遺した自筆の手紙や、実物の零戦など、特攻というもののすさまじさを物語る資料が豊富に展示されており、時間も忘れて若き特攻隊員の手紙を読みふけり、思いを馳せたものでした。

そして実は今回も、追悼の意をこめてもう一度知覧特攻平和会館に足を運ぼうと思っていました。ところがひょんな事で、それまで存在すら知らなかった万世特攻平和祈念館の名前を、地元の観光パンフレットで知ったのです。

知覧行きの予定を急遽変更し、万世特攻平和祈念館に行く事に決めました。

万世特攻平和祈念館は、万世の特攻基地が実質的にたった4ヶ月しか使われずに終戦を迎えただけあって、知覧特攻平和会館と比べると、規模としてはとても小さい資料館ですが、自らの血をもって決意をしたためた血書なども展示されており、終戦間際に作られた「最後の特攻基地」と言われるだけあって、遺品等からこちらに伝わってくる特攻隊員たちの思いの強さはすさまじいものがありました。

ちなみに、知覧特攻平和会館でも有名な、子犬を抱く特攻隊員の写真は、実は万世の飛行場で撮られたものだそうです。

それにしても、知覧特攻平和会館に行った時にも感じた事ですが、当時というのは、戦局が悪化しても国や家族のためにと特攻隊員たちが思い、遺していった気持ちというものは非常に強いものがあったでしょうに、皮肉にも軍は戦局が悪化すればするほど、その命を駒のひとつとして軽んじていたようにしか思えない、というのが伝わってくる事に、言いようのないやるせなさを感じます。

夫婦ともに生まれたのは終戦後の事でしたので、戦争の記憶は何もありません。ですがせめて、「こうして散っていった若い命がたくさんあった」ということは心にとどめ、知覧と同様に、またいつか追悼の意をこめて訪問したいと考えています。

あと、万世特攻平和祈念館という存在を、もっと多くの人に知ってもらいたいとも思いました。私たちが行った時は、平日だからというのもあるのかもしれませんが、本当に人はほとんど居ませんでした。

知覧特攻平和会館と比べれば展示物の数は少なく規模も小さいものですが、散っていった命の重さに変わりはないのですから、「ここにも、国や家族のために若い命を犠牲にする覚悟で飛び立っていった人たちが大勢いた」という事を、もっと広く知ってもら得る手段があれば、と思います。

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