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介護費用はどれだけ必要か

2013/10/3  備えあれば さん

老後の計画

私たちの世代になると、どうしても将来の介護は意識せざるを得ません。

これから超高齢化社会に向かっていく中、自分たちが介護を受けたい時に、施設に空きはあるのかなど、受け入れ態勢についての不安も大きいですが、もうひとつ不安なのは、やはり「介護にいくらかかるのか」という資金面です。

今ある老後の資金から、夫婦の介護のための費用はどれだけ残しておくべきなのか、先日夫といろいろ相談しました。

以前、どこかで見た情報によると、今のところ、日本における平均的な介護期間というのは、おおむね5年から7年程度なのだそうです。そして介護が必要となった場合に、年金収入から不足してしまう金額というのが、おおむね年50万円程度だそうです。

確かに、昨年亡くなった私の母の経済状況が、かなりこれに近い状態でした。施設入居年数はのべ4年半と少しで、母の年金収入から月々にかかる費用を差し引くと月に5万円弱の不足が発生していたのです。

ですから、私たち夫婦も将来、一般的な介護の状態になると考えれば、300万円前後を介護費用として残しておくのが適切なのでしょうが、念のためにもう少し多めに見積もって、1人あたり500万円を介護費用として残そう、という話でまとまりました。

もちろんこれで安心、介護費用対策は万全、というわけではありません。今後、日本において高齢者の割合が多くなればなるほど、介護保険の自己負担金額の割合もいずれは2割負担、3割負担と、どんどん高まってくることなるでしょう。

私も元々は石橋を叩いて渡るような性格ですので、そうした将来的な介護費用の負担増を考えた時に、1人500万円の介護費用で本当に大丈夫なのか、という不安がないといえば嘘になります。

しかし、そうしたことをあまりに恐れすぎて、いざという時の介護費用に厚みばかり持たせていては、今の貯蓄には全く手をつけられない、という状態にもなりかねません。

それに、貯蓄に手をつけてはいけない、とあまりに縛ってしまっては、老後の生活で適度なゆとりを持ちながら楽しむのも難しくなります。

普段の生活こそ年金の範囲内でやってはおりますが、たまには旅行にも行きたいですし、それ以外にも家電の故障やら車の買い替えやらで、突発的な出費というのは必ず何度かは出てくるのですから。

一般水準よりも少し上積みした介護費用を準備しつつ、残りは老後の生活を豊かにするために使う、という形で割り切ると決めてから、ようやく気持ちが少しは軽くなりました。

あと私たちがやるべきことは、できるだけ、介護が必要になるタイミングを遅くする、ということだけです。

もっと欲を言うなら、最後の最後まで介護不要な「ピンピンコロリ」が理想なのですが。

私たち自身の「要介護」を遅らせるためにも、心身ともに適度な豊かさを感じられる生活をおくるのは大切なことなのだ、と考えて、楽しく暮らしていきたいと思います。

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