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通勤事情今昔

2014/4/10  お茶とみかん さん

シニア|通勤

昔は、電車が物すごく混んでいた。

昭和43年から昭和49年までだから40年以上昔のこと、山手線の池袋~新宿に乗っていた。

正直言って、人は「乗客」ではなく「荷物」であった。

改札制限、そしてホームへの入場制限は当たり前。

少しずつ誘導され電車に無理やり押し込まれ、ろくに呼吸もできずムギューという状態で運ばれるのであった。

山手線だけではない。常磐線で通っている人は、混雑のあまりガラスがしょっちゅう割れると言っていた。

しかし、当時の国鉄を非難しても仕方がなかろう。

首都圏の急激な人口増加に、鉄道インフラが追いついていなかったのである。

あと、頻繁にストがあった。

「スト権スト」とか「順法闘争」とか、矛盾の見本みたいな不可解なスローガンが電車に大書されていた。

ただでさえ混むのに、ストのお陰で殺人的に混んでしまうとか、年によっては電車が数日間止まってしまうので会社に行けないとか、今では信じられない混乱があった。

サヨクが強かった時代だが、それにしても迷惑なことをしてくれたものである。

もしかしたら、ストもサヨクの人気が落ちた原因の一つかも知れない。

最近は、ラッシュアワーという言葉を聞かなくなった。

民営化でJRのサービスや輸送力が向上し、私鉄や地下鉄の路線が増えて便利になり、相互乗り入れなども当たり前になったから、通勤事情は随分と改善したのだろう。

誠に結構なことである。

今は、500円プラスして座れる電車で通っている。

東京や新宿から伊豆方面に向かう特急踊り子号は、最初から東京や新宿に置くことはできない。

毎朝小田原方面の車庫から東京や新宿に回送する必要があるので、その時に湘南ライナーとして運行するという仕組みである。

500円を出して整理券を買えば必ず座れるからありがたい。

特に、私が使っているライナー号の車両は、スーパービュー踊り子号といってガラス張りのため景色がよく見えるし、座席もゆったりとした最高の特急車両なのだ。

毎朝茅ヶ崎で乗り、5分後に藤沢で停まり、後は貨物線を中心に走って渋谷と新宿に停まるだけ。

だから、藤沢から渋谷までの50分は気持ちよく熟睡し、起きてウダウダしていると新宿に着いてくれる。

時間的には1時間だが、熟睡できるので気分的には10分くらいにしか感じられない。

山手線池袋~新宿は10分乗るだけだったが、気ちがいじみた重圧の中で1時間にも感じられた。

電車が大嫌いだったあのころに比べたら、今は本当に夢を見ながら通勤できるのだから、文字通り夢のような気分である。

これは素直に喜んでいい話だろうし、JRや鉄道各社や関係者に心から感謝したい。

(すみません。オチはありません)

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