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サクランボ栽培

2014/6/9  もっちゃん さん

会社時代の後半、北九州から新潟へ赴任した。サクランボの主産地山形県の隣の県である。季節が来ると、新潟市の郊外、聖篭町のサクランボ栽培農家、伊藤さんのお宅に幾度かお邪魔をした。

園に案内されたサクランボの木には、濃い緑の葉の中に太陽の光を浴びたルビーのように、真っ赤に光る実がビッシリとついたサクランボの木は見事であった。

口に入れた瞬間、なんとも言えない心地よい甘酸っぱい味が、口の中一杯に広がり、子供の頃に食べたあの、暖地桜桃の懐かしい想い出が脳裏によみがえった。その味とともに、濃い緑の葉と赤い実とのコントラストに魅了されてか、潜在意識の中に、いつか自分も栽培したいという思いがあったのか、何度か訪問するうちに、栽培の秘訣みたいなものも教えていただいた。

退職後の2010年と2011年、早速、郷里の空き家となっている宇佐市の実家に、サクランボを植えようと山形県の種苗店から、「高砂」と「紅秀峰」を買い求めて、樹海1本仕立てで128本植えた。主産地の山形県産業経済部農業技術普及課からも、「紅秀峰」の栽培に関する資料を取り寄せた。東北の人は皆親切で、「大分でも、たわわに実るサクランボを期待します」との応援メッセージの添え書きつきで送って頂いた。

先日も、先の伊藤さんから、電話で栽培上の普段疑問に思っていること数点を教えていただいた。
しかし、普段、周りに師匠はいない。栽培途上、後で分かってきたことも数多い。専門書、ネットで調べながら、農薬散布、摘芯、施肥、散水、草刈、人工授粉、防鳥ネット張等の管理をここ4年、試行錯誤を繰り返しながら続けてきた。

ようやく、昨年位から、濃い緑の葉の茂る3~4.5mある樹海1本仕立ての中に真っ赤な大きなサクランボがなり始めた。しかし、まだまだ、翌年の花芽を付けさせる工夫がいる。

果物の中で一番難しいといわれるサクランボ栽培、まして九州・大分での栽培である。

この時期、週2日、診療所の勤務の合間に毎週、園へ通い、管理を続けている。自分で研究・工夫し、数年後鈴なりに生る真っ赤な実を期待しつつ、今日も可愛い子供たち・サクランボと会話しながら世話をしている。生き物である相手達を考えながら、創意工夫し完成していく過程の醍醐味を一人味わっている。最近は、ネットで本州方面にサクランボ栽培に関する相談相手も出来た。

緑一色の園の中での一服は、何とも言えない至福のひと時である。

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