不況による影響で閉店するショッピング街が増えて、高齢者や車を持たない人が買い物に困る、買い物難民が出ています。
「歩いていける距離に店が無くなってしまった……」というお年寄りも多く、バスなどの交通手段が数時間に一本などという地域であれば、切実に買い物に支障が出てしまいます。

シャッターを下ろした店舗が並ぶ商店街は、まるでゴーストタウンのようで不気味ですが、あらゆる商売の基本はサービスですから、ターゲットを買い物難民にしぼったビジネスプランが次々と登場しているようです。
その一つが、「御用聞きサービス」です。御用聞きというと、サザエさんの三河屋さんを思い出しますが、いわゆる宅配サービスですね。

お年寄りやお子さんがまだ小さくてお店に買い物に出かけることが難しい人、仕事が忙しくて買い物する時間が持てない人などが、電話やメール、ファックスなどを入れることで、お店のスタッフが注文した商品を揃えて自宅に届けてくれます。
こういったサービスでデメリットになるのは「送料」ですが、商品をまとめて注文すると「～以上のお買い上げで“送料無料”」など、配送料がかからないシステムを取り入れている店舗もあります。送料が気になる方は、そういったおまとめ買いをご利用になるとよいかもしれません。

身近なところでは、ローソン、セブンイレブンなどのコンビニが、御用聞きサービスを取り入れています。
常時2～3人体制の少ない人数のスタッフで接客しているコンビニが、人手が必要になりそうな御用聞きサービスをするというのは少し意外な気もしますが、これもビジネスチャンスの一つと考えてのことでしょう。コンビニは確実に地域に密着し、地元民とともに成長しています。

たとえば、御用聞きサービスを行うローソンの店舗では、老眼鏡、白髪染め、さらには名画DVDなど高齢者向けの商品を揃えているようです。
コンビニは、店舗にあるものを売るという一方的なものですが、御用聞きともなれば、商品を自宅に届ける際に「こんな商品はない？」「あんな商品はない？」と、顧客のニーズにより意外なものが売れ始めるようになるかもしれません。

また、商品販売だけでなく、御用聞きサービスは多様化しており、便利屋的なものも登場しています。
たとえば、重い荷物の持ち運び、家具の移動などの力仕事、部屋の掃除、庭の手入れなど、なんでも電話一本で依頼することが可能です。これらはほんの一例で、利用者の数だけサービスは存在するでしょう。

「こんなサービスがあると便利なのに……」といったサービスは、大部分が実現します。離れたところに住んでいてなかなか連絡の取れない家族より、近くの御用聞きサービスがすぐに駆けつけてくれる世の中になっています。

シニア向け特集記事

＜お金や暮らしに関する特集＞

　
老後の不安
（１）健康・お金　　（２）働く　　（３）過ごし方

老後の計画
（１）お金　　（２）個人年金保険　　（３）医療保険　　（４）確定申告　　（５）住宅ローン　　（６）老人ホーム

老後の生活と年金
（１）把握編　　（２）対応編　　（３）独立編

定年後の生活費、どれくらい必要？　／　退職時の貯蓄、どれくらい必要？　／
年金生活･･･老後のお金について考える

定年後
エンジョイライフ　／　貯金半減　／　月20万で楽々　／　無収入・一人暮らし　／
健康オタク　／　熟年離婚　／　熟年結婚　／　教育費貧乏

シニアの群像
（３）田舎暮らし　　（４）海外暮らし　　（５）野菜づくり　　（６）写真展　

＜働くことや仕事に関する特集＞

元気で働く
64歳男性、看護　／　63歳女性、保育補助　／　58歳女性、ｸﾘｰﾆﾝｸﾞ&ﾊﾟﾝ

定年後
まだ働いています　／　仕事がしたい　　／　　60歳からの働く　／
会社に残れたものの　／　早期退職か居座りか　／　失業しています

定年後も働こう｜定年後の独立開業　／　シニア夫婦が自宅でしている仕事

シニアの群像
（１）異業種交流　　（２）職探し　　（７）独立開業

暮らしに関する特集・投稿を読む
　

トップページに戻る