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五十の手習い

2011/8/31  筆夫 さん

定年後の生活|書道半年ほど前より近所の書道教室へ通い始めた。書道と言っても、ある程度書に達者な方が書く遊書とかそういうものではなく、私の場合は専ら「実用」である。

若い頃から字を書くことが苦手な私は、日常では毎年の年賀状や熨斗書き、会社では見積書や挨拶状など、あらゆる場面で苦心することが多かった。しかし会社でのパソコン導入以来、さらには携帯電話のメール普及によって、今更この年で操作を覚えなければならないのは大変苦労したのだが、反面、字を書くという行為から解放されたい一心でその技能というべきものを習得し、近年ではほとんど紙に向かってペンを走らせる、ということはなかったのであるが…。

そんな私がいざ書道教室へ通おうと一大決心したのは、子供たちが独立したことをきっかけに、自分自身の時間にもゆとりを持てるようになったからである。
毎年出す年賀状の宛名書きは今春から就職で県外へ出ていった娘の担当だったため、早速、来年の年賀状のことから頭を悩ませることになってしまったのだ。いっそのこと宛名もパソコンで…とも考えたが、それは何とも味気ない。
とは言え、自分の字にはとうの昔から嫌気が差しており、いつか時間を持てるようになったら習いに行きたいものだ、とも多少は思っていたのである。

シニアになって字を習うというのは少々恥ずかしい気もしたのであるが、来年小学一年生になる孫も、入学と同時に書道教室へ通いたい、と言い出したそうだ。
小学生の孫にまで笑われたのでは面目立たないではないか。
還暦あたりになって、楽しみながらゆっくり習おうか…という目標を早め、折角時間も持てるようになったこの春より、孫より一足先に書の門戸を開いたのであった。

さてそうして重い腰を上げてようやく始めた私の実用書道であるが、半年近く経った今ではとても楽しいのである。
通い出した初めは、こんなシニアで習っている人なんて他にいるんだろうか…と思っていたのであるが何が何が、午前中の時間帯は同じようなシニア世代の方たちばかりで驚いたのである。
しかも、既に何年も通って腕を磨き、悠々と思いのままに筆を走らせる人も中にはいるのだが、私と同じように日常に役立つ実用的な書き方ばかりを習っているシニア、毎月課題を提出して昇段を目標に頑張っているシニア、様々なのである。

先日先生より、「そろそろ課題をやって級を目指してみませんか?」とご提案をいただいた。最初は尻込みしていた私であったが、他のみなさんの昇級・昇段を喜んでいる姿を拝見していると、目標があってやりがいもありそうだ、とちょっと嬉しくなった。
少しずつ上達していく自分の字を見るのが嬉しく、今とても楽しみながら書道教室に通っている。定年後には、趣味としても長くやっていきたいものだと心から思っているのである。

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