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伝統行事の継承

2011/10/24  祭ばやしが聞こえる さん

秋祭り秋深まり、地域各地で秋まつりの幟が立つ。先日わが地区でも年に一度の秋まつりが盛大に執り行われた。
祭り当日は、朝早くから花火が上がり、各地区で法被姿の老若男女が地区毎の恒例神輿を担ぎだし、笛や太鼓の音が一日中どこかで鳴り響いていた。

最近では神楽の良さが見直されたりなど、伝統ある神楽団ではあちこちの競演大会に参加したり、他所の祭りに呼ばれるなど舞う機会も多く、ほぼ一年通して練習に熱が入っているところもあるようだ。
毎年前夜祭まで執り行う地区もあり、この日に向けて暫く前から夜毎に神楽を練習する笛太鼓の音が聞こえていた。虫の鳴き声を聞きながら床に就き、さらに太鼓の音を遠くに聞きながら眠りに落ちる、秋の夜長を楽しむこの時季も、もう残り僅かである。

秋まつりというと、私たちが子供の頃も毎年のその行事を心待ちにしていたものである。既にシニア世代となってしまった私たちが幼少のころ、さらに私たちの子供が幼少だった頃には、ほとんどの家の子供が地域神楽に属していて、祭り前となると、その意味が分からずとも、個々の胸には特別なものを抱いて練習に勤しみ、地区の大人や長兄の指導を仰いでいたものだ。一日の終わりが早い普段と違い、夜遅くまで練習し、盛大な祭り当日を皆で楽しんだ。そしてその習わしは、孫たちの代の今となっても続いている。

しかし、鬼や天狗に扮した若者、法被を着て神輿を担ぎ行脚する子どもたちの行列を見てみると、年々その人数が減っていることが明らかに分かる。私たちが現役のころはまだ、地域行事や一家の田植え、稲刈りとなると仕事よりも優先されていたものだが、今のご時世ではそれも難しい状況のようで、地域行事となるととりわけ疎ましく感じられるのかも知れない。そんな時間はない・・・共働きで母親すらも忙しい毎日、行事の打ち合わせから支度など、皆で手分けしてやらなければならないことは山ほどある。両親の忙しさに加え、子供の習い事が優先で、地区の子供会にすら加入していない世帯も多いと聞いた。目の前で賑わっている様子を目の当たりにして参加することができない子供たちは、どのような思いなのだろう、と思うのだが、それも今時の子供像なのだろうか。

神輿に参加していた子供たちの輝いた目、元気な姿が印象的であった。
この子供たちが大人になった時に、また次の世代へと継承していくのであろう地域の伝統行事、まだまだ私たちシニアも現役で積極的に参加し、その姿を次世代へ見せ続けていかなければならないのでは、と感じた。

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