自転車をタクシー代わりに
2011/12/11 ひこにゃんにゃん さん滋賀県彦根市が観光用として走らせた「ひこね輪タク」が、地域のお年寄りの足として人気を集めています。
輪タクとは、人力車を改良したもので、「日本の風景に似合うものを、地元の者の手で作って走らせよう」と考えて生み出されたようです。
人力車というとアジアチックな趣ですが、元々は、ドイツのベルリンが「環境にやさしい交通手段」として開発した乗り物で、東洋のものじゃないんですね。ちなみに、中国やインドネシアなどでも似たような形状の自転車タクシーが走っています。
一般的なものは、後ろのリアカーに乗客を乗せていますが、なかには、前の座席に乗客を乗せるタイプのものもあるみたいです。屋根があって、そこにフリルがついていたりするものもあり、絵本で見るお姫様が乗っている馬車のようで、可愛らしい感じです。
ひこね輪タク以外には、京都や奈良などの観光地で、ドライバーが観光案内をしながら輪タクを走らせています。
NPO五環生活が運行している「ひこね輪タク」は、初乗り(半径1キロ未満)が300円と安く、買い物する時や病院に通院する際に気軽に呼べるので、地元のお年寄りが日常的に利用しているとのことです。
予約はメールで依頼して、迎えに来てもらう場所を指定できますが、雨の日は運休となります。
輪タクの町内を回るほどよいスピードは、乗り心地が良さそうです。買い物途中で、「ちょっとあそこに寄って」、「次はここに寄って」と頼めるのも便利でしょう。週に一度の買出しなどそうとうの量になりますから、家まで運んでもらえれば助かります。
タクシーでも、同様のことを頼もうと思えば頼めないこともないでしょうけど、タクシーの場合敷居が高く、足代わりに利用するにはなんとなく贅沢感があります。不況でタクシーの乗客が減っているらしいですが、もう少し庶民的で乗りやすい雰囲気であれば、利用する人は増えそうなのに残念です。
たいへん便利そうな輪タクですが、最近、歩道を走る自転車と歩行者との事故の増加で、高齢者と子供以外で自転車に乗っている人は、車道側を走るように道路交通法が改正になりました。取り締まりが強化されています。
また、駅前やスーパーの入り口などに、無秩序に止めてある自転車のすごい量を見ると、増えすぎた自転車人口についても考える必要があるかと思います。
日本の道路は狭いので、自動車やバイク、路上駐車の車、自転車も含めると、のんびり輪タクが走れるのは、交通量のかなり少ない道路に限られるのではないでしょうか。
輪タクは古き良き乗り物の復活で情緒がありますが、全国的に増えるかどうかは、これから先の日本の道路事情にもよりそうですね。
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