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弱過ぎるヒーロー『パチンカーZ』再び!

2012/1/19  フルーツパーラー さん

定年後の生活|パチンコ「じーじドコに行くの~?」と孫に訊かれ「悪いヤツを倒しに行くんだよ」そう答える父と不思議そうな顔をしている5歳児。「悪いヤツはドコにいるの~? じーじ強いの~?」更に質問を続ける5歳児。「悪いヤツはパチンコ屋さんにいるんだ、じーじは悪者を倒すパチンカーZなんだよ」「じーじ凄―い!!」
この会話を聞いていた女系家族の女衆はドッチラケであります。なぜなら、毎年恒例大晦日の晩に父がパチンコの成績発表をするからなのです。
「○○年度はマイナス○○万円也ぃ~」と毎回明るく発表するのですが、シャレにならない金額、もう少しで3桁に届きそうなのですから誰も笑いません。

父が、パチンカーZになったのは遡る事70年前、当時は今のように座る椅子もなく、立ったままでパチンコの玉を1個入れてはレバーを弾くと云ったもので、ギャンブル性の少ない「大人の遊び」だったようです。7人兄弟の長男である父は、幼い弟や妹にお菓子を持って帰りたくて始めたと言っていましたが、当時は「釘さえ読めれば勝てた」のだそうです。

時代が変わり、パチンコ事情も目まぐるしく変わっていきました。椅子にも座れるようになり、チューリップが開いて球を拾う台ができ、ハンドルを握っているだけでパチンコ玉が飛び出すようになり、「羽もの」と呼ばれる台の登場、そして「777」の数字が揃うと大フィーバーになる台はニュースにもなりました。「確率変動」いわゆるカクヘンで長い間大当たりが続くもの、画面の液晶化と、どんどん技術も上がっていきましたが、それと共にギャンブル性も上がっていきます。それに相反してパチンカーZはどんどん弱くなっていくのです。

父は、負けこそすれ自分のお小遣いの範囲でやっていたので、誰かに迷惑をかける事はありませんでしたが、年末の決算を聞いては「何か他に使い道はないの?」「勿体ない」「バカみたい」と女衆の嘆きとため息で窓ガラスが曇る程でした。それでも我関せずと云った姿勢は崩れる事無く定年後も年金を全てパチンコにつぎ込んでいました。

「自分の年金を全て使っている?」私と姉は随分驚きましたが、母は「これでいいの、余計な事は言わないでね」と私達に釘を刺したのです。なるほど、亭主元気で何とかか、と思っていましたが実はそれだけではなかったようです。
年を取るにつれ人付き合いをしなくなっていく父が、少しでも誰かと触れ合ってくれたらと云う思いと、少し呆けの症状が出ていたので止めなかったそうです。

孫も大きくなりパチンカーZが正義の味方ではない事には随分前から気付いていますが、最近は「じーちゃん悪者が出たってさ、やっつけて来なよ~」と言っています。やんややんやとうるさかった私達女衆もパチンカーZの登場を待つようになりました。そうなのです、父は体調を崩して以来もう2年近くも出動していないのです。体調は良くなったのですが、出動していなかった為に外に出るのが億劫になってしまったようなのです。最近では、あれほど非難していた弱過ぎるヒーロー、パチンカーZが再び出動する日を家族全員で心待ちにしているのでありました。

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