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今夜はお刺身

2012/6/12  湘南ボーイ さん

定年後の食事|お刺身お夕飯は何にしますか?
会社勤めのころは宴席や残業が多かった。家で食事を共にする機会が少ないから、休日の夕方、妻に献立を相談されると、ふむふむ、家族で過ごす楽しい食卓に好きなものを並べてくれるのだな、優しい妻だわい、と密かに喜んだものである。

私はカレーが大好物。昔は二回に一回はカレーと答えていた。馬のように大皿三杯をたいらげ、翌朝は勿論、昼も会社で食べ、残業で腹が減るからと夜もついつい注文し、次の朝はお釜にへばりついた残りを片付けるという、インド人も吃驚(古い!)の食生活であった。

五十路も半ばを過ぎると、消化能力の衰えを感じるようになる。既に四十代の頃、朝の食卓で当時高校三年の次男がカレーを掻き込む姿に目を細めつつ、父が太田胃散を愛用し始めたのはちょうど自分が高校生のころだったな、などと感慨に耽るようになっていたものである。

暫く前に会社を辞め、家で過ごしている。夕食はいつも家で食べるが、相変わらず妻はメニューを聞いてくれる。なんと優しい妻であることよと思いながら、お刺身、と答える日が多くなった。
私が住む湘南は魚が安くて旨い。もちろん毎晩という訳にはいかないが、まずまずの頻度で出てくる。最近は、お刺身が夕餉のベストセラーである。

お夕飯は何にしますか? きょうも妻が尋ねた。実は、近ごろちょっとした疑念を抱いている。妻は自分で考えるのが面倒だから、毎日献立を相談するのではなかろうか・・・。
優しいと思っていたけれど、単に私が美しい誤解をしていただけなのかも知れない。

でも、まあ、そんなことでうまくいく夫婦もある訳で・・・。妻の「優しさ」を甘受することにして、「冷酒でお豆腐とお刺身、出来れば鯵の叩き」と答える。
「あら、またお刺身ですか」。妻の半ばあきれた声が、枝豆の匂いと一緒に薄暗い台所から返ってきた。

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