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否定と無関心は老化現象?

2012/2/26  千代野富士子 さん

千代の富士数年前、携帯電話を買ってあげた時「こんなもの要らない、家の電話で充分」と言っていたのに、事ある毎にメールをしてくるようになった母。スマホが出た時も「携帯電話で充分じゃない。要らないわよ、こんなもの!」と言った舌の根も乾かぬ内に「コレ凄く便利~、携帯より見易いかも? もっと使いこなせるようになりたいわ~」と言っていました。パソコンを買ってあげた時も、こんな機械なんて使えないわよ! と言って「無駄遣いばかりして」と私に小言をしつこく言っていたはずが、数年前から年賀状はしっかりパソコンで作って送ってきています。とにかく新しいものは何が何でも先ず否定!

でも、これこそが年を取った証拠なのではないかと母を見ていて思うのです。
今より少し若かった頃の母は、何にでも興味を持ち「あら、これ良いわね~使ってみたいわ」「これ面白そう」などと言っていたのですが、最近では、何を見ても試しもしないで文句ばかり言っています。3D映画なんてメガネをするだけで疲れそう、と言っていたのに、半ば強制的にではありますが、いざ連れ出してみると映画館を出る頃には大興奮していました。

時代に踊らされて何にでも手を出すのもどうかと思いますが、否定ばかりして時代から取り残されていくのも如何なものかと思ってしまいます。こんな母ですが、お膳立てをしてあげると渋々でも参加して、今の時代の良いところを取り入れようとするところがあるのでまだ良い方か、と今度は父を見てそう思うのです。

父に至っては否定もしなければ肯定もしない。つまり、何にも興味を示さなくなってしまった訳です。以前は政治家に対し怒りを露わにしたり、乗っている車がモデルチェンジをすると購入に迷ったり、孫の成長を楽しみ古いビデオカメラを片手に張りきっていたりと、興味も行動力も備わっていた時代があったのですが、隠居生活が深まるにつれて、完璧に今を生きていない人になってしまったのです。

こうなると、もうこちらもお手上げ状態なのですが、無理に今を生きてくれなくても、せめて楽しんで暮らしてくれたらいいなと願い、私達もあれこれと知恵を絞っています。何にも興味を持たなくなってしまった父の心を揺り動かすのはなかなか大変でしたが、それでも努力の甲斐あってか、ほんの少しですが父の様子が変わってきました。古いレコードを引っ張り出して来て懐かしいメロディを流してみたり、昭和時代の相撲名勝負集DVDを購入したりしている内に、一緒に歌を口ずさむ事も多くなり、相撲を見て声を上げたり、母に解説を始めるようになり日常会話も増えてきました。

こうして両親を見ていると否定と無関心は老化の現れなのだとつくづく思うのです。そう言う私もシニア世代。気がつくと否定が多くなっているのでは?と自分自身感じる事があります。特に、若い子達の話を聞いてもすんなり受けとめられないでいる事がよくあるのです。年を取ると硬くなるのは身体ばかりではなく心も硬くなるのでしょうね。柔軟な心を持って先ず肯定することから始めてみようと思う今日この頃です。

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