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新聞の求人広告に思う

2012/3/4  浩一郎 さん

定年後の生活|求人広告新聞が社会を推し量る物差しだとすれば、それが端的に出ているのは記事ではなく、求人広告である。これがなかなか興味深い。いま、どんな職業が注目され、人気のある職種はどういったものなのか。それが透けて見えてくるからだ。
朝日新聞では毎週、曜日と月曜の紙面に見開きで求人特集が掲載される。年齢でいえば新卒、あるいは「第二新卒」といわれるグループを除くと、40代までをターゲットにしているのがほとんど。年齢制限を設けるのはふさわしくないとの配慮から「30代、40代が活躍中」といった記述を盛り込むのがいまふうらしい。暗に50代以上は対象外ということを諭しているこの「活躍中」というフレーズ。なかなかのクセモノである。性別を強調した「女性が活躍中」という表記も考えさせられる。

年齢制限のないものは学校・予備校の護師、看護師、薬剤師、一級建築士、研究スタッフなど専門的な領域のものが多く、求人欄を目にしている読者のほとんどが該当しない職業ばかりだ。50代からの求人は警備、マンション・ビル管理、清掃に限定されている。しかし、これらの求人にも資格が要求されるケースも少なからずあって、ハードルは高い。清掃はパートがほとんどだけれど、勤務時間帯が限定されるうえ「女子トイレの清掃もあり」ということから女性を対象にしているむきがあり、男性は敬遠される。

こうしてみると、50代からの男性が新たな職にありつくのがいかに難しいか。履歴書、経歴書などを先方の企業に送付しても面接まで辿り着けるのはほんの一部。ほとんどは体裁のいい薄っぺらな文言を並べただけの紙を添えて書類がそのまま返送されてくる。これならまだいいほうで、なんの音沙汰もなしというのも多い。求められるのは中高年の経験と実績というけれど、それはあくまでも建て前の部分であってホンネのところでは50歳以上は人材としてカウントされていないところがある。

それを承知で一縷の望みを託して求人欄を食い入るようにみつめる中高年のなかには日々の暮らしに追われ絶望の淵に立たされている同輩も少なくない。「なんとかしないと」。求人広告の向こうに溜息をつき、失念の色を浮かべている姿がみえる。「人生80年」というなら50代はまだ道半ば。まだまだ現役であるはずなのに活躍する場が閉ざされてしまっているという現実はどこかいびつな社会である。

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