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春のあしおと

2012/3/5  白梅 さん

春よこい二十四節気のうち、立春から雨水を経て啓蟄に至るまでの冬から春へと移り変わる時期というのは、ほかのどんな季節よりも待ち遠しさと嬉しさが際だちます。
いよいよ「水温(ぬる)むころ」です。

今年は冬の寒さが厳しく、雪が多かったので一層春を待つ心は弾みます。
春が近づいているのを感じるのは何といっても陽が濃くなってきていることでしょう。
冬の弱々しかった陽光はいつの間にか力強さを増し、雪を残しません。凍っていた地面はぬかるんで足元が悪くなり、凍てつくような空気は緩んで、水分を含んでいます。
南向きの部屋は昼間は暖房が要らなくなり、鉢植えの植物の葉もツヤを増します。
おっくうだった犬の散歩も気が進みます。
暖かくなればなったで、虫だの雑草だの悩める季節になるわけですが、それでも白く閉ざされた季節に比べるとなんと活力がわくことでしょう。

このことになるといつも思い出すのは何十年も前の大学受験の時のことです。
静岡の大学を受験するために、一泊した安宿で夜中に蚊の音で目覚めました。
二月の末か三月のごく初めだったと思います。
ぷう~んという音はまぎれもない蚊の飛ぶ音。驚きと不快さと、はたまた緊張がないまぜになり、ほとんど眠れないまま試験当日を迎えました。
今思えば確かに啓蟄のころ。虫も這い出してくるどころか成虫になって飛んでいました。
そういえば、最近大学の秋入学制度という話題がのぼっていましたが、入学は春の代名詞として定着しているのでちょっと違和感があります。
大学の合否は電報でした。
「サクラサク」
入学時期というのはこれから時代の流れで変わっていくかもしれませんが、やっぱり気分的には春、水温むころというのが新しいスタートにふさわしい気がします。

サクラはまだ先ですが、いつもの散歩道にウメがぽつぽつ咲いています。
私は春爛漫に咲き誇る華やかなサクラも好きですが、春のあしおとを告げるウメの楚々とした美しさも好きです。
ウメの枝ぶりというのは直線的で無骨な趣があり、そのところどころに付ける白い小さな花はアンバランスともいえる可憐さです。
何かと言うとサクラは記念樹として植えられますが、ウメはそういう場面に選ばれませんし、実をとるための果樹としても減少していますから、私のまわりでもウメの木は確実に少なくなっています。
庭には木を植えるスペースがないので、ウメの木の盆栽でも買ってこようかなと考えているくらいです。

レンギョウに馬酔木、ふきのとう、これから一か月ほどのあいだ春のあしおとを聞きながら山里を歩くのが楽しみです。

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