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自分の歯を意識していますか?

2011/12/7 

定期的に歯の検診を受けている人は意外に少ない

ガン検診や人間ドックはこまめに受けて健康には十分気を使っているのに、定期的に歯の検診を受けている人は意外に少ないものです。
悪いところはどこもない!と豪快に笑っているひとの前歯が1本なかったりすることも珍しくありません。
定年後の生活|歯を大切に
子ども時代はともかくとして大人になってしまうと、不都合がない限り歯医者さんからは遠ざかります。歯医者に行くのはどこかが悪くなり自覚症状が出てからで、がん検診のように「悪いところがあるといけないから」という予防的な受診はほとんどないでしょう。
血液検査やレントゲン、MRIをやらないと様子がわからない、という内臓に比べれば、歯の健康など口をあければすぐにわかるというというのに、です。
歯の扱いのランクが低いのは、「すぐには進行しない」「放っておいても死ぬことはないだろう」、などというきわめて気楽で勝手な思い込みです。
歯に限らず、自覚症状が出てきた時には、その多くの病は既にかなり進行している、といえるでしょう。
歯の場合は特に、気がつけば末期症状ということがよくあります

歯磨き習慣がなかった昔は、歯の劣化は年齢とともに著しいものがあり、50歳を過ぎれば総入れ歯なんてこともザラでした。老いても自分の歯を残そうとする意識は今に比べればずっと低く、ところどころ抜け始めれば健康な歯さえ抜いてしまい、あの歯肉一体型の入れ歯にしてしまうのに抵抗はなかった時代でした。

歯周病にご用心

シニア向け|歯の健康
歯磨きが普及するようになった今では、歯の健康といっても、歯そのものが悪いというよりむしろ歯周病が目立つようになります。
歯周病は、歯の表面にプラーク(歯垢)=細菌の塊が付着することによって起こる病気です。歯肉が腫れたり出血する歯肉炎や、歯を支えている骨が破壊される歯周炎などをまとめてそう呼びます。

「その症状、歯が原因かもしれません」
最近では、そういった歯周病が実は思いもよらぬほかの病気のリスクになったり薬の効果にも影響を与えていることが明らかになり、歯科と内科の連携が始まっています。

例えば、歯周病が動脈硬化の原因になることをご存知ですか?
歯周病というのは先ほど述べたように、歯ぐきの組織に歯垢中の細菌が感染した状態です。この歯周病菌は言ってみれば「炎症物質」で、歯の周辺に住みついて歯をダメにするだけでなく、歯周ポケットと呼ばれる歯と歯ぐきの溝から簡単に血液中に入りこみ、全身に運ばれます。侵入した細菌によって血管が傷つくと、そこには当然白血球が集まってきてバイキンと闘います。それが炎症と呼ばれる状態で、それが終息すると血管は補修されるものの、内側の壁は以前と比べて厚くなってしまいます。つまり、細くなった血管は血流が悪くなり、結果として今度は詰まりやすくなってしまうのです。
歯周病の治療・予防が動脈硬化の予防に直結するのはこのためで、歯周病の人はそうでない人の2倍リスクが高いといわれています。

また、歯周病は薬の効果を低下させる場合があります
糖尿病でインスリン治療を受けているにもかかわらず、血糖値のコントロールが思わしくない、という場合は歯周病を疑ってみる必要があります。
歯周病は糖尿病患者が多くもつTNF-α(炎症サイトカイン=腫瘍をやっつける物質)と呼ばれる因子を活性化させ、血糖値を下げようとするインスリンの働きを邪魔するので、せっかくの治療も効果が半減してしまうのです。
このような人が歯周病の抗菌治療をすると、血糖値のコントロールが好転することがよくあります。
糖尿病はともすれば運動と食事、薬ばかりに目がいきますが意外にも歯の健康が薬の効果に影響を与えている場合があるのです。

半年に一回は歯の検診を

定期的に歯科検診を
シニア世代では、歯を失ってしまうとそのままにしてしまうケースが少なくありません。
お口の中をのぞいてみてください。

特に介護を必要とされている方は、歯医者にかかることが億劫だったり、まわりの人たちもわざわざ連れて行くのが負担だと感じることも多いでしょう。

年齢とともに顎も痩せて、いつのまにか入れ歯が合わなくなり、使わなくなってしまうこともあります。今さら作り直すのも面倒くさいし・・・などと思っていませんか?
もともと総入れ歯だった人の場合は、そうなるといっきに全部の歯を失くすことになり、梅干口になってしまいます。
そうでない場合も歯の数が減れば、当然固い食品は敬遠されますし、まるっきり歯がなくなれば「すりつぶし」食だけになってしまいます。
しっかり噛むということは顎を鍛えているということにほかなりません。顎を動かさなければ脳の血流が悪くなり、ひいてはそれが全身の運動能力を低下させます

車椅子生活をしていたお年寄りが、入れ歯を作り直して固形食を取るようになって半年後に、自力歩行が回復したという例もあるように、「噛んで食べる」はシニアにとって重要なトレーニングなのです。

また、歯の不足のために発音が不明瞭になり、すっかり喋るのがイヤになっていたおじいさんが歯を取り戻してから会話が復活し、みるみる表情が豊かになった、という報告もあります。
歯を大切に
歯の健康は、想像以上にシニア生活に大きな影響を与えます

半年に一度は歯科検診を受け、日ごろから歯や歯ぐきのケアに気を使いましょう。

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