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我が死をプロデュース

2012/10/17  エンディングノート さん

シニア|お葬式
テレビでお顔を拝見していた金子哲雄さんが、41歳の若さで亡くなりました。

死因は、肺カルチノイドという病気で、最近痩せたなぁ…とは思っていましたが、まさかお亡くなりになるとは…。

友人には「温野菜ダイエットをしている」と語っていたそうで、てっきりダイエットの成果だとばかり思っていました。

金子さんの死で感動したのは、そのプロデュースです。

節約話を面白おかしく解説してくれる愛嬌のあるキャラクターでしたが、あのコミカルさがお葬式にも感じられます。

葬儀の参列者に、金子さんが用意していた手紙が配られましたが、その内容というのが、「このたびは、お忙しい中、私、金子哲雄の葬儀にご列席たまわり、ありがとうございました。今回、41歳で人生における早期リタイア制度を利用させていただいたことに対し、感謝申し上げると同時に、現在、お仕事などにて、お世話になっている関係者のみなさまに、ご迷惑おかけしましたこと、心よりおわび申し上げます。」と、実にユニークな文面です。

金子さんは、自分が入るお墓はもちろんのこと、斎場を手配。遺影や祭壇に飾る花、通夜の仕出し料理に至るまで選んでいたようです。

死を覚悟したときから、これらの準備を始めたのではないでしょうか。

それらから葬儀が悲壮なものではなく、なんとなく彼のウキウキとした感じすら伝わってきます。

金子さんのようにはいきませんが、いざというときのために、私も身の回りの整理をし始めています。

残されてうれしいものならいいですが、とりあえず、ゴミは捨てようと。

ゴミを捨てるタイミングですが、引越しのときがベストなように思います。

前回の引越しで、思い切って不要なものを捨てることができました。

いらないものが無くなると家の中がスッキリとして、ムダな物は増やさないようにしようと努力する気になれます。

時折、「本当に自分に必要な物って何だろう!?」との疑問が出ることがあります。

片づけ始めると、残しておきたいものが意外に少ないことに気づかされるんですよね。

自分の葬式をプロデュースするまでには考えが及んでいませんが、金子さんの死が、堅苦しくない葬儀をイメージするきっかけになったような気がします。

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