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ユーモアについて

2014/1/24  マキオ さん

定年後の生活|ユーモア
広辞苑を引くと「上品な洒落やおかしみ。諧謔。」とあった。いや、これは厳しい、難しい。私には、そんなセンスは皆無だ。私が可笑しさを醸し出すとすれば、ユーモアではなく、大真面目になった時の滑稽な言動に依っているからだ。

むかしむかし、十九歳の頃に付き合った女の子は、ちょっとキスを試みただけで激しく抵抗し、会ってくれなくなった。
うら若い私は、この世の不幸を一身に背負ったかのように懊悩し、煩悶し、絶望し、幽鬼の如き表情で枯葉の街を彷徨い、ついでに定食屋に入って飯をパクパク食べたりしていたのだが、一カ月後に緊張の面持ちで再会したら、彼女からキスをするように仕向けてきた。

結果的には、焦(じ)らしてからカードを切れば効果は増す、という彼女の浅知恵に気づいたので別れてしまったが、その顛末を寮で同室のA君だけが知っていて、後日A君は「深刻に悩む姿は、かなり滑稽で面白かったぜ」と言った。

大真面目になったり、悲劇的になればなるほど滑稽な喜劇を演じてしまう。ユーモアとは懸け離れた資質を具える私の酸っぱい昔話であり、私が醸す可笑しさの原点でもある。

三十年くらい前のこと。湘南方面をドライブした際「ユーモアのまち茅ヶ崎」という大看板を見かけたが、縁あって十数年前に茅ヶ崎へ移り住んでみると撤去されていた。
「人間尊重都市」のような全く意味のない文言に比べ、上品で洗練された笑顔の街を目ざすという、極めて志の高いスローガンだったと思う。しかし、残念ながらそのセンスや高邁さが理解されず、哀れ撤去の憂き目を見たというのが私の勝手な解釈だ。

斯くもユーモア道は深く厳しい? のであり、私は真にユーモアを体現するような人物に会ったことがない。但し、ひとりだけ例外中の人物をテレビで見たことがある。
園遊会などの記録映像に見る、高貴な中に、えもいわれぬ表情を湛えた、お元気な頃の昭和天皇である。

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