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凧揚げ・・・「雷電号」のこと

2014/1/3  花壇 さん

定年生活|思い出

お正月といえば、凧揚げ。

小さいころは冬の休耕田で、凧揚げをしたものである。

20年ほど前、転勤で北の街に住んでいたころのこと。

とある休日、社宅前の大学グラウンドには冬の陽が柔らかく射し、強めの風が吹いていた。

珍しく良い天気で、風も凧揚げ向きのコンディション。

よし、凧揚げをしよう。

小さいころの、点になるくらい高く揚がった凧が頭にうかんだ。

小学生だった子供たちを誘い、近くのおもちゃ屋まで行ってみたのだが、肝心の凧がなぜか置いていない。

やむなく車に乗って、郊外にある大型店にわざわざ行ったのだが・・・。

こちらがイメージしているのは、駄菓子屋に吊るされていた、糸をつければそのまま遊べる紙の凧。

エイトマンやアトムの絵が書いてあって200円くらいで買えるやつ。

しかし、そんな品物は置いておらず、何千円かする高級そうなものばかり。

仕方ないので少し高いのを買って子供と家に戻り、さあ揚げようと思ったが、組み立てなければ使えないのだ。

それではということで、なんとか組み立ててみた。

ビニール製の大きなコウモリみたいな凧で、両手で操縦する複雑な形。

そんなものは必要ないのに・・・。悪戦苦闘したお陰で頭が痛くなった。

気を取り直し、休みで空いているグラウンドに子供と不法侵入して、さあ揚げるぞと頑張ったのだが、今度は操縦が難しい。

少しは揚がるのだが、弧を描いて直ぐにストンと落ちてしまう。

一回落ち、二回落ち、三回目に弧を描き冷たく乾いた地面にぶつかった時、なんたることか、高級凧が壊れてしまったではないか。

あーあ。

さすがに気落ちしていたら、次男が「学校で作った凧があるよ」と言って、走って取りに行く。

暫くするとグラウンドの端から、次男が凧を引っ張りながら後ろを振り返りつつ、トコトコ走って来た。

四年生でまだまだ可愛いころのことである。

その凧は、残念ながら高く揚がらない。

次男が走ると申し訳程度に2メートルくらい揚がるので引っ張るように見えたのである。

でも、凧には変わりない。我々には救世主だった。

そして、凧を引っ張ってきた次男も救世主だった。

次男は凧に「雷電号」と名前をつけていて、私と長男と次男は、何度か「雷電号」を引っ張りながら遊んだ。

2メートルしか揚がらなかったが、教材用の小さな「雷電号」のお陰で、北の街での凧揚げは今でも心に焼きついている。

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