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松戸市立病院移転問題に揺れる町

2011/7/14   Kiyoshi Matsudo さん

定年生活|松戸市立病院松戸市の中心部にある松戸市立病院移転問題というのをご存じですか。テレビなどでも取り上げられたことがあるので、移転するしないで大もめになり、移転反対派の市長が当選したことでも話題を呼びました。すぐやる課を作って日本で一番有名な市長である故・松本清が中心になって建てた病院でもあります。

実は私、その松戸市立病院の裏側に住んでいるので、その影響について書きたいと思います。反対とか賛成とか関係なく、同じような立場にある地方の病院周辺の方々には興味があるのではないでしょうか。

まず、前市長の下で移転が決まりました。耐震性に問題あるとして、松戸市の中心部の現在地から、市のはずれに建て替えるというのです。ゼロから建て替えた方が建てる方はコストが安い、土地も確保しやすい。しかも田んぼしかないところ。極端にアクセスが悪くなる。

で、反対運動が起こったわけですが、その過程で市立病院はどうなかったか、というと、医師がいなくなったのです。そこそこ有名な医師がいたのですが、櫛の歯が抜けるように一人また一人と辞めていったのです。なにしろ内科医長がさっさと辞めちゃったのだから、歯止めがきかない。診察体制はいつもすかすか。休診ばかり。病院というのは医師ごとに固定した患者がついているもので、そうした患者も辞めていった医師についていったのでしょう、いつも満員だった待合いロビーもがらがらになっていました。看護士もごっそり辞めているなというのは、病院を歩く白衣の姿が極端に少なくなっているのでわかりました。

救急車のサイレンもめっきり聞こえなくなりました。地域の基幹病院として昼も夜もなくひっきりなしに救急患者を受け入れていたのが、移転が決まったことを契機に、他の病院に分散させるようになったのです。地元住民にとってはうるさいけど頼もしかったサイレンの音が聞こえないのは寂しいものです。

移転は既成事実となり、反対運動も起こらないまま日が経ちました。松戸市というのは東京に隣接していて、あまり地元意識のないところなのです。

誰もがのべつに病院にかかるわけではありませんが、あるとないとは大違いで、病院が地域の中心として信頼感を得ていたのが、これは困った、と反対運動が盛り上がったのは、市長選が間近に迫ってからです。地元の商店街なんかはやっぱり影響受けますから、そのへんから反対運動が起こって、一気に推進派の市長を倒したのです。

そんなに選挙戦が盛り上がったわけでもないのに推進派の市長が負けたというのは、やっぱりその市長のアピールの仕方が間違っていたのだろう。移転してアクセスを整備して、いい機械をいっぱい入れて、いい医師をいっぱい呼んで、というように移転のメリットを協調すれば簡単に勝てた選挙でした。

若い新市長は現地での建て替えを公約にして当選しました。
それによって病院もそれからいろいろ医師の数も手当し、患者も戻ってきましたし、救急医療体制も完全に元に戻るとは言いませんが、そこそこ戻ってきています。
先が見えないところには医師も看護士も患者もいなくなる。病院というのも慈善事業じゃないのだから、これが経営の基本ですね。

ところが、この市長の現地建て替えの公約が怪しくなってきています。これからどうなるかはわかりませんが、現地建て替えだと時間も金も移転よりはるかにかかる。政治家の困ったところで、自分が何を主張して当選したのかをのど元過ぎれば忘れてしまうのは、国政も市政も変わらないようです。

病院の耐震性は少なくとも3月の地震で大丈夫だったのだから、なんとか保つんじゃないか。しかもこの地域は縄文時代の貝塚も出土したりして、昔から陸地だったんです。つまり地盤は強固。移転先は元は沼地。そういう条件も加味すれば、急いで建て替えも移転もする必要はないんじゃないかというのが地元住民の声なき声でございます。まだしばらく混乱は続きそうです。

2011/11/13掲載 松戸市立病院建て替え問題中間報告 へ

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