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始まった親の介護(1) ~義父の異変~  小田のん

2011/11/14 

親の介護

シニア世代にとって、段々と現実味を帯びてくる「親の介護」。

介護にまつわる苦労や事件、新聞やニュース、身近な人の体験談などから、何となく「大変そうだな」と他人事のように感じつつも、ふと自分たちの親を見てみると、「そんな日も近いのかな」と現実が垣間見えてくることがあります。

いつまでも健康で元気でいてほしい、と願うのは親子の変わらぬ願望ですが、今回は「このままではまずいかも」という状況に立っている筆者の「プチ介護体験記」(※)をお送りします。

(※)プチ介護・・・実際に親の世話をしている訳ではありませんが、親世代が介護を必要とする状態になるのを食い止めるため、私たちの世代が手助けできること、どんなことができるのか、何を必要とされているのかを模索中です。

■ 義父の異変 ■

主人と結婚した当初、義父(当時66歳)は現役時代の仕事を引退してはいたもののまだまだ元気。
毎日義母と二人で、所有する田畑の仕事に精を出す生活でした。

現役の頃は、三人の子供のため、趣味という趣味も持っておらず我武者羅に働いてきたとのこと。
その頃の日々は、五人の孫たちとの成長を楽しみながらも、義父の頭の中は田畑のことでいっぱいのようでした。
シニア|親の介護
しかし・・・
・趣味を持っていない
・日々の行動パターンが単調である
・行動範囲が狭く、会う人・会話をする人が限られている

という点が、主人や義姉・義兄、そして義母も気にかかっていたことではあったのですが、年間を通して田畑の仕事に精を出していたので、「これがある以上は歳をとっても大丈夫!」と、老後の身体のことを多少楽観視していた周囲でした。もちろん本人も!

そんな義父が身体的な変化を見せるようになったきっかけは「病気」。
私たち夫婦が子供を授かり、孫も増えて一層にぎやかな環境になったものの、その頃から病院のお世話になりがちになった義父の病歴はと言うと・・・。

1.突然の脳梗塞で倒れた(68歳)

これは一番最初の大病、現在に至る最初のきっかけとなったのですが、発症が軽く大事に至ることもなく、退院後はまた元の生活に戻り、相変わらず田畑仕事に精を出すことになりました。

その頃の症状として、
・手が痺れる
・足の痛みを訴えることが多くなった
・ろれつが少々悪くなった

というくらいで、知らない人から見れば普通の「老化」と変わらない程度でした。

2.二年後再び脳梗塞で病院へ(70歳)

最初の発症から約二年後、「おかしい」という本人の自覚があり、早目に受診したところ、再び脳梗塞だということが判明。
しかし、やはり対処が早かったため、これまた大事に至ることなく、またすぐに元の生活を取り戻すことができました。

その頃の症状としては、1回目の症状が少し進行した感じで、それが原因となり、
・活動する時間が減った
・家に居る時間が以前より増えてきた

ということが、家族皆の心配ごとでした。
何しろ前述したように「趣味」を持っていなかったので、身体的な苦痛により田畑作業の活動が割かれるとなると、家に居る時間が徐々に長くなってきたのです。
それでも天気が良ければなるべく外に出ることを心掛けていたようですが・・・。

親の介護

3.入退院を繰り返す(73~76歳=現在)

現在での脳梗塞の状態は、医者に言わせれば「完治している」状態とのこと。
しかし、病気が完治したとは言え、年齢的には別の身体箇所でも老化が進んでいるものです。

義父の場合は、
・口腔外科手術のための入院
・栄養状態改善のための入院

といった具合で、一年に三回の入退院を繰り返したこともありますが、本人にとっては「何で入院せにゃいかんのか分からん」と言う状態でした。

口腔外科手術は年齢によるもので必要に迫られ、といった感じでしたが、入院するに併せて、老化によって食が細くなっていたことから栄養状態が極めて悪く、改善のために入院が長引いたことにより、
・それまでの自宅生活以下の活動量が定着してしまった

という点が、退院後の生活で痛感したことでした。

実は、その度の入院に於いては、毎朝の点滴のために通院が可能であれば入院する必要はなかったのです。

しかし、脳梗塞によって運転免許を放棄した義父、元々運転免許を持たない義母にとって、家族である子供兄弟が足代わりとなっていたため、
・病院が遠方である
・仕事のため時間的な制約がある
・子供が幼いため時間的な制約がある
・車事情

など、私たち子供家族も様々な事情を抱えていたため、入院せざるを得なかった次第です。

長い入院・度重なる入院を繰り返したのち、元の生活に復帰したとは言え、現在は要介護を認定された義父。
畑に出ることもできなくなりましたが、この時点で、将来の介護をできるだけ回避させるために、家族は何ができるのでしょうか・・・。

■ 嫁の立場から ■

シニア直前、かつ現役世代の我々にとっての将来の不安は、親の介護というのはとても大きなウェイトを占めるのではないかということです。

健康で身体的な不自由もなく生涯を全うしてくれれば本人にとっても一番幸せなことかも知れませんが、刻々と進行する老化に逆らうことはできません。
そして、それを目の当たりにする家族にとっては、目を伏せることもできない訳です。

しかし、我々の生活というと、親の介護だけに時間を費やす、ということは不可能なことではないでしょうか?
親の介護
かくいう私たち家族にとっては、これ以上の介護を要する状態になることを食い止めるためにはどうすればよいのかを模索している訳ですが、その根底にある理由として、
・子供たちがまだ幼い
・時間的なゆとりがない
・経済的なゆとりがない

といったことが挙げられます。

自分たち家族の生活も守らなければならない。
だからこそ「なるべく長く自立していてもらうこと」を願いながら、私たち子供家族が親に対して何をしていけるのか・・・。

次回は、実際にやってきたことと、やってみて分かった「難しさ・問題点」についてお話したいと思います。

<シリーズ:始まった親の介護>
(1)義父の異変 / (2)経験してわかること / (3)自分ができる役割を担う

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老後の生活と年金
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