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いまどき同居事情 ~親との同居 理想の距離を求めて~

2011/10/7 

定年後の生活|子供との同居段々と涼しくなってきました。シニア世代の皆様にとっては、寒さが身に応える・・・お年頃ではまだまだない筈・・・ですよね(笑)。

食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋・・・楽しみ満載の秋ですが、「スポーツの秋」だけはちょっと足が遠のいてしまっている 小田のん がお送りするのは親との同居問題。
今回は「いまどき同居事情」と題してご紹介したいと思います。

シニア世代になると、お子様の独立・結婚ということで、夫婦にとっても人生の転機を迎える方も多いと思います。
それまで子供も交えた「家族」の形態が、一旦は「夫婦二人」という形になるわけですが、結婚については、家族が増えるという意味もありますよね。

そこで今回は「家族が増える」パターン、つまり「親との同居」というテーマについて、三人のお嫁さんたちの本音を語ってもらいました。

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Aさん(34歳)・・・ご主人の親と同居
両親との同居長男のご主人と結婚後、アパートで二人の新婚生活をスタート、その後長女の出産を機にご主人のご両親との同居を決めたそうです。
同居歴8年の今、当時のことを思えば、ストレスも多かったけれど助かった部分が多かった、とのこと。

Bさん(39歳)・・・実母と同居、ご主人は(長男ですが)「マスオ」さん

長男であるご主人と3人の子供の家族5人で家を新築。しかし5年後に実父が亡くなったため実母が一人暮らしとなることに。
一人娘であるBさんとの同居を強く願った実母との同居のため家を売り、実家を増改築して同居生活へ。

Cさん(38歳)・・・ご主人の親と二世帯住宅で同居

ご主人も同じく長男。結婚してすぐに元々二世帯住宅だったご主人の実家へ入ったものの、折り合いが合わず実家を出ることに。
しかし子供たちの成長を機に実家へ戻る決断をし、完全二世帯住宅での同居生活は8年目へ突入。

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そんな三人の同居生活について、本音の対談をお聞きください。

■親との同居スタイルを教えてください■

(Aさん:同居)
我が家は昔ながらの完全同居です。実家の空いた部屋が私たちのプライベートスペースで、あとは全て一緒です。

(Bさん:マスオ)
親との同居うちはいわゆる「マスオさん」。自分の実家とは言え子供が三人いるので、部屋を増築して、古かった設備などもリフォームしました。
母娘といえど、世代が違えば趣味・好みも違う、家事も私がメインでやるので多少の我がままは言いました。

(Aさん:同居)
いいですね~。うちも入った時に思い切って提案すれば良かったかなぁ・・・。
お互い遠慮せず何でもおしゃべりできるんですけれど、経済的に私自身もすぐに働こうって思っていたんで、家事は居る方がやるって感じだったんです。
両親は自営業で家に居ましたから。

(Cさん:二世帯)
台所が一緒だと、自分が忙しい時の家事が助かりそうですね。私は二世帯住宅で、何もかも別
それでも結婚して実家に入った当初は、いろんなストレスから一度出て行ったんです。
でも子供たちも大きくなって、私も気持ち的に余裕が持てるようになったのと、主人は長男だからいつかは・・・とも思ってたので、一番下の子が小学校に入る時に出戻ったんです。

■同居の場合、親との関係は難しいですか■

(Bさん:マスオ)
完全二世帯でも子供が小さいうちはストレスを抱えてしまうってよくありますね。
育児のことで意見のすれ違いが多いんですよね。助かる部分もあるけど、やっぱり自分の育児がしたいし、実の親ならそれが言える。

(Cさん:二世帯)
親との同居問題そうなんです! 自分の親なら絶対言ってる!ってことも飲み込んじゃって・・・。
時間が経った今思えば、言えば良かったんじゃない!? って思うんですけど、その時はこっちもいっぱいいっぱいだったし・・・。
そっとしておいて!って感じでした(笑)。旦那様のご両親と完全同居のAさん、すごい!

(Aさん:同居)
う~ん、娘が産まれた当初はやっぱり疑問は多かったですけど・・・。
両親も現役で仕事をしてくれてたのは助かったのかな・・・・。ずっと顔合わせてたら、いくら気さくだとは言え、イヤになってたかも知れませんね。
実際、娘が大きくなった今でも、家の些細なことで疑問を抱くこと多いですよ。
ただ、早くに仕事で外に出だしたことがストレスの発散になっていたのかも。

(Bさん:マスオ)
それは分かります! 実の親でも疑問に思うことがあるから家事全般引き受けてるんですよ。あまり触られたくない・・・というか(笑)。
でも、そんな母にとってもストレスはあると思いますよ。
マスオさん形式の我が家は、とにかく主人に感謝ですから、何につけても主人を立てる。
なので母も主人のことを一番に考えてくれているし、遠慮する部分もあると思います。
一人の方が気楽でいいんじゃない? って思うこともあるんですけど、実は数カ月前に心臓の手術をしたことがあったんです。
とうに引退して歳を取ってるんで、やっぱり一緒に居て良かったなと思いました。

■親との同居、プラスに感じることはありますか■

(Aさん:同居)
両親との同居問題現役で夫婦二人が元気なうちはいいんですよね・・・。
うちは同居当初、まだ二人とも現役だったからちょっと早まったかしら(笑)。
あ、でも経済的なことではかなり助かったんだった!(笑)

(Cさん:二世帯)
二世帯住宅の場合は経済的なことは変わらないですね・・・。
ただ全ての空間が別、というのは安心です(笑)!
でも健康上のことも気になってくるから、すぐに手助けできるというのは確かです。
うちは五年前までおばあちゃんも健在だったから、義母は嫁姑で苦労があったみたい。だから今嫁の私には一切言わない。
義父がちょっと不自由になったんですが、それも全て義母が引き受けています。
私も家庭と仕事という現実があるから、そんな義母にはとても感謝しながら、家に居る時は手助けできるからね、って優しい気持ちで言えるのは義母の心遣いのお陰だと思っています。

■親とは、どんな距離が望ましいですか■

(Aさん:同居)
スープの冷めない距離ですね。二世帯住宅でなくても近所ならいいのかも・・・。
ちょっと距離を置いての生活なら、育児する時のストレスもなさそうだし、手助けして欲しい時にはお願いして、心から感謝することができますからね。
両親に対しても優しい気持ちで接することができる、って友人が言っていましたよ。

(Bさん:マスオ)
そうそう! ずっと一緒だと、助けてもらってる部分を棚に上げて、頼られるとか必要とされると、また~!? って(笑)。
それって、いずれは介護ストレスになっちゃうのかしら・・・。

(Aさん:同居)
現役世代はとにかく働かなきゃやっていられないから、同居していて両親が老いていくのに直面しつつも、親のためにずっと家に居るという訳にはいかない
だから、出戻ったCさんのように、子供が大きくなるまでは別居とか、同居していても両親たちで乗り越えられるところまでは頑張って欲しい。また、夫ともよく相談して親との距離を見つけるのが理想だと思います。

スープの冷めない距離

◆お話しが尽きないようですね◆

お嫁さんたちの言い分は、育児時期のストレス、スープの冷めない距離、夫婦で乗り越える、現役世代は働かねば・・・

私も参考にさせてもらいますね。・・・が、ちょっと待って! ピッタリの方が居ました。

今回対談に参加していただいたお嫁さん方にはまだまだ盛り上がっていただくとして・・・
次回は、お嫁さんとして、こういった状況を経験されたDさんと、そのお義母様であるEさんにお話しを伺ってみたいと思います。

では、次回もお楽しみに♪
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